SSブログ

TPPで、著作権保護期間が70年に統一の方向 [著作権]

スポンサードリンク



著作権保護期間、70年に統一で調整 TPP「知財」合意へ前進 (1/2) - ITmedia eBook USER

TPPの交渉の中で、米国が求めてた著作権保護期間が、50年から70年に伸ばす方向で決まりそうだという。
同時に米国が求めていた新薬特許の有効期限延長を、新興国に関し諦めることで、著作権保護期間の延長は通りそうな情勢なのだそうだ。

以前にも、TPPの議論内容について取り上げたことがあったが、その中で、著作権保護期間の延長については、日本は戦略的に賛成すべきだと主張してきた。

3月経常収支は2カ月連続黒字-貿易赤字続くも所得収支が下支え (1) - Bloomberg

円安で燃料費の輸入が増大する一方、円安になっても工場の海外移転などが進んだせいで輸出が思ったより増えず、日本の貿易収支の赤字が続いていることが、最近よくニュースで話題になる。

その一方で、経常収支はまだまだ黒字である。これは、物の貿易以外の、投資に対するリターンや、特許や著作権といった知財のライセンス収入が大幅に増えているから。

地域別国際収支の推移(国際収支マニュアル第5版準拠:平成25年まで) : 財務省

今回話題になっている著作権収入は、統計の中ではサービス収支の 特許等使用料収支に含まれるが、上の統計を見ると、既に、米国も含め、全世界エリアで黒字化していることがわかる。
もちろん、これは特許料収入も含まれる数値なので、さらに細かな分析は必要であるが、現状のクールジャパンで盛り上がるマンガやアニメ、キャラクター、音楽などのコンテンツおよびその周辺ビジネスは、今後、しっかり育てていけば、全世界的に見ても広がるのは間違いないだろう。

米国の例を見ればよくわかるが、一度定着したキャラクターや音楽は、うまく育てれば50年を過ぎても色あせない。
親から子の世代に受け継がれて、愛し続けられるのだ。

そして、今冷静に見まわして、50年後、愛され続けているキャラクターは何かを想像すれば、日本のコンテンツビジネスが、米国のそれを上回る状況になっていることは、容易に想像できる。

ミッキーが今でも愛され続けているように、50年後にも、ポケモン、キティ、トトロなどのキャラクターが、愛され続けるのはほぼ間違いないだろう。

すなわち、著作権保護期間を70年に延長することは、長期的に見れば、日本のビジネスには有利である可能性が高いのだ。

日本が、物を作って売る時代は既に終わった。
その代わりになりうる有力なビジネスの一つが、コンテンツおよびコンテンツ周辺ビジネスであることは確かだろう。

日本政府と通産官僚には、著作権保護期間70年を見据え、コンテンツのクリエイターにお金が回り、拡大生産されるまともな施策をお願いしたい。
今みたいに、コンテンツを作る人にはほとんどお金が回らず、それを輸出するビジネスや、仲介するビジネスをする人ばかりが儲かる支援策では、コンテンツビジネスの先はないと思う。

関連記事:
TPPのウィキリークス流出文書から分かること:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ



スポンサードリンク



nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。