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「i-dio」グランドオープン・その後の動き [放送メディア]

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神奈川県でも本運用開始! V-Lowマルチメディア放送「i-dio」 | RBB TODAY

V-Lowマルチメディア放送「i-dio」の秦野局が、今年6月から試験電波を発射していたそうで、このたび本免許が交付され、7月8日からは本運用が開始されたそうだ。
サービスエリアは、横浜市(戸塚区、旭区、瀬谷区、泉区)、平塚市、藤沢市、小田原市、茅ヶ崎市、秦野市、厚木市、大和市、伊勢原市、海老名市、座間市、南足柄市、綾瀬市、寒川町、大磯町、二宮町、中井町、松田町、開成町と書かれている。

最近、私の自宅内でも「i-dio」が受信できるな、と感じていたのは、これの試験電波が出ていたお蔭だったみたい。

チャンネル一覧 | i-dio 新放送サービス

以前、Rakuten.FMで放送されている「Crimson FM」チャンネルが、「i-dio」でもサイマル配信されていることを書いたが、こちらの情報によれば、全エリアで流れている訳ではなく、現時点では、関東・甲信越と近畿エリアのみのようだ。訂正しておきたい。

TS PLAY - Google Play の Android アプリ

現状「TS ONE」チャンネル専用アプリという割には、流れている曲のジャケット写真が表示される程度で、「TS ONE」ならではのサービスや機能に乏しい「TS PLAY」アプリだが、7月8日に1.0.0から1.0.2にアップデートされたので更新してみた。

内容的には軽微な修正程度だそうで、実際に使っていても特に差は感じない。
それより、驚いたのは、Androidの要件が、いきなり4.2以上から4.3以上に変更されていたこと。Android 4.2のスマホに既にインストールした人は、アップデートができなくなったのだろうか。こういうのは、決して軽微な修正とは言わないと思うぞ。

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日本初クルマのデジタルラジオ“Amanekチャンネル”、7月15日(金)グランドオープン!|TOKYO FMのプレスリリース

また、「7月1日に、i-dioはグランドオープンした」と宣伝している中、「Amanekチャンネル」自体は、7月15日からがグランドオープンということだったらしい。

Amanekチャンネル - Google Play の Android アプリ

Amanekチャンネルを App Store で

専用アプリも、ようやくこの日にリリースされた。しかも、Android版は、Andorid 4.4以降で、iOS版は、iOS 9.0以降で、Cellular非対応は全滅という制約のきつさ。我が家では使える端末がほとんどない。
ただ、「TS PLAY」アプリと違うのは、最初から全チャンネルが聞けることか。
音声合成によるTTSを利用したサービスなどが聴けるのが特徴らしいが、車で聴く機会がないので、今のところ利用できていない。

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同時に、「i-dio車載対応TunerBox(型番:AMNK-T01)」も発売された。
夏の高温・冬の低温下など変化の激しい車内環境に対応したi-dio放送受信専用チューナーで、専用のフィルムアンテナを車のフロントガラスに貼ることで、移動中でも高感度な受信を実現するとのこと。
希望小売価格は、12,800円(税抜)ですが、グランドオープンを記念して、i-dio車載対応TunerBox特別セットを9,990円(税込)で販売するそうだ(送料別)。
i-dio車載対応TunerBoxに加え、USB電源(シガーソケットタイプ):(希望小売価格:2,500円(税抜))がセットになっているらしい。

サービス|アマネク・テレマティクスデザイン

さらに、今回TunerBox特別セットを購入したリスナーには、Amanekの新たなサービスを一緒に作り上げる企画会議メンバーに参加できる特典があるそうだ(定員になり次第終了)。
・・・って、これって特典なんだろうか? 単に、サービス改善のためにタダ働きさせよう、ってだけに見えるんだけど。

しかもこのチューナー、非常に扱いづらい仕様で、怒りが湧いてくるほど。

まず、このチューナー、専用のフィルムアンテナをフロントウィンドなどに貼り付ける必要があるのだが、そもそもフロントウィンドの一等地は、大抵の車は既にデジタルテレビとGPSのアンテナが貼られていて、最適な場所には貼りようがない。

また、このチューナーをどこに置いてどう配線するのかが問題になる。
DINコンソールに収まる形状じゃないから、フロントパネルの上にマジックテープか何かで貼り付けるのだろうか。
だとしたら、そこからアンテナ線の露出した配線を這わせないといけない。みっともない。

そもそも、V-LOW放送は、周波数帯的には、車に装備されたワイドFMアンテナに直結できれば受かる筈。それとは別にアンテナを取り付ける必要がある時点で、商品としてみっともないことありゃしない。

しかも、受信した音声は、Wi-Fi Directでスマホで受けてデコードし、その音声出力をカーオーディオのAUX入力端子に接続して音を出す必要があるという面倒くささ。

さらに、もし、車にAUX入力端子がなければ、FMトランスミッタで飛ばして、カーラジオで受けろ、という発狂しそうな面倒なことをユーザーに要求するという。

これを商品企画した人に問いたい。こんな商品、本気で売る気なのか? クレームの嵐になるから、やめた方がいいと思うぞ。

結局は、こうしたサービスは、カーナビに標準内蔵されない限り、普及なんてありえないというのが結論になる気がする。

ということで、現時点で「i-dio」に関して、感じたことをつらつらと書いてみたが、現時点で、「i-dio」の最大の問題点は、受信端末が広がっていないことだろうと思う。

スマホアプリがある、と言いたいだろうが、パケット消費や電力消費の激しさを考えれば、決して常用できるものではない。

ワイドFMに関して言えば、なんだかんだ言われながら、各社から市販のワイドFM対応ラジオが出始めているのに、「i-dio」に関しては、グランドオープンもしたというのに、さっぱり出てくる気配がない。

放送規格的に考えれば、現状、ワンセグ音声が聞けるラジオが発売できているメーカーであれば、シリコンチューナーとアンテナとファームウェアを少し変更するだけで、「i-dio」も受かるラジオは作れるはずなのだ。

それが一向に出る気配がないというのは、ラジオメーカーも、放送が今後も長きにわたって継続できるということに、不安を抱いているとしか思えない。

また、「i-dio」アプリに書かれているプライバシーポリシーと利用規約を読むと、禁止事項として、

・不正なアクセス(接続)を試みる行為
・商品に施された著作権を保護する技術的保護手段を回避する行為(技術的保護手段に用いられている信号の除去又は改変を行うこと)

と書かれており、もし放送ストリームのコピー制御記述子にCOPY ONCEが指定されているなら、録音できるラジオが出てくる可能性はあるが、もし、今後のHD Sound配信を見込んでCOPY NEVERが指定されていなら、録音できるラジオの販売は、法的に不可能かもしれない。

【追記】
i-dioでは、現状、コピー制御記述子のdigital_recording_control_data=11らしく、COPY NEVER指定であることが判明。
となると、たとえストリームが暗号化されていなくても、コピー制御記述子の記述に従わず、放送のコピーを生成(録画、録音も含む)する手段を提供すると、不正競争防止法で規定された「コピー・プロテクション迂回装置(技術的制限手段迂回装置)の提供禁止」に該当し、逮捕される可能性が高い。
個人的な想像になってしまうが、ソニーが、i-dio対応のICZ-R250TVを出さないのは、この辺の仕様に問題があって録音ができないから、商品として出す意味が見いだせないのかもしれない。

関連記事:
「i-dio」のグランドオープン:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ



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