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Netflixは日本のアニメ産業を救うのか!? [ネット配信]

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「世界中にアニメファンを作る」Netflixがアニメ注力宣言。湯浅監督らも参加 - AV Watch

Netflixが8月2日に開催したイベント「Netflixアニメスレート 2017」で、Netflixオリジナルアニメの制作発表が行われたが、それに留まらず、重要なメッセージが発表された。

登壇したグレッグ・ピーターズ社長は、以前から、自分自身大のアニメ好きを公言していたが、今回、「日本のアニメスタジオと共に多くの作品を作り、世界配信し、世界中にアニメファンを作っていく」と宣言したのだ。

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プレゼンによれば、もちろん、日本ユーザーでアニメを見ている比率は大変高いそうなのだが、現時点でも、Netflixの全世界でのアニメの消費量という観点で見てみると、日本以外が90%以上を占めているという。

また、マップを見てちょっと驚いたのは、中国にも色がついていたこと。Netflixって、中国で利用できたっけ?と思い調べたら、

Netflix、中国進出へ:バイドゥ傘下の配信サービスと提携 | DIGIDAY[日本版]

2017年4月から、バイドゥ(百度)傘下のオンライン配信サービスであるアイチーイー(愛奇芸:iQiYi)と、オリジナルコンテンツに関するライセンス契約を結んで、公式に配信を開始しているそうだ。

それにしても、9割の人が海外で見ているのなら、本来、アニメ関連の売上比率も海外が9割を占めていないといけないのだが、これまでの現実は真逆の比率だった。
それが、アニメ業界の苦境の原因とも言われ続けているのに、一向に自分たちでは変えることができないでいた。

しかし、もはや新たなテレビの有力チャンネルとなったNetflixが、全世界公開を前提に、アニメ制作にお金をつぎ込んでくれるなら、日本のアニメ業界も、変われるかもしれない。

「聖闘士星矢」や「バキ」、ボンズの新作など、Netflix配信アニメ発表 - AV Watch

今回は、Netflixオリジナルアニメとして「聖闘士星矢」を制作する事や、格闘コミックを原作とした「バキ」、ボンズが手がける「A.I.C.O. -incarnation」、人気ゲームを原案とした「悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-」などが発表されたが、それに留まらず、現在アニメスタジオなど50社と協力し、一緒にアニメ作品作りを進めているという。
さらには、日本のIPではないものを、日本のアニメスタジオに持ち込む展開や、逆に、日本の傑作アニメを、インターナショナル版として海外で実写化するといった柔軟な作品作りも行うべく、投資を行なっているらしい。

Netflixのような全世界に展開する配信事業者にとっては、よく考えれば、製作費が高騰するドラマや映画に比べて、アニメの製作費はまだまだ安いし、しかも、ローカライズが容易で低予算で可能でもあり、効率の良いビジネスが可能なのだろうと思う。

ピーターズ社長自身、アニメ好きなこともあるのか、今までアニメを見ていない人に、どうやってアニメを見てもらえるかも真剣に考えているようで、こういう人であれば、日本のアニメの世界展開を任せてもいいんじゃないかな?という気がするな。
少なくとも、日本の当事者には、自ら変える力はないみたいだから、外の力を借りるしかないだろう。

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