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言い換えの言葉 [ラジオ]

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【この記事は、楽天ブログ版「トドのつまりは・・・」に掲載したものを改稿し、再掲載したものです】

とあるラジオ番組で、「『援助交際』は、『売春』の、本質を隠すための言い換えだから気に入らない。
『売春』とはっきり言え!」と息巻いている人がいた。

言いたいことは分かるのだが、ちょっと違和感を感じるのも事実だ。

なぜなら、「売春」という言葉も、元々、実際に行われていることの本質を隠すための言い換えだった筈だからだ。
セックスを「春」という耳障りのいい言葉に置き換えて、それを「売る」という言葉を作り出すことで、日本人は、その行為をオブラートに包んできたのだ。

「売春」という言葉が、「援助交際」と同列の言葉に感じられないとしたら、それは、単に古くから使われ、その言葉に慣れ親しんでしまっているからに過ぎない。

いつの時代も、後ろめたいことを、自己正当化するために、耳障りのいい言葉を発明して使おうとするのは、変わりないみたいだ。

ところで、現代の「売春」や「援助交際」に関するノンフィクションで、一番印象に残っているのは、TBSラジオ「DIG」ではおなじみ、荻上チキさんの「彼女たちの売春(わりきり)」だ。

出会い系喫茶に出入りする女性に対する膨大な直接取材をベースに書かれており、「売春」を行う女性たちの、その理由の多様さを丁寧に描く。
あえて、多様な問題点を、現代社会の問題点という形で集約はせず、その集約作業は読者に委ねられているのが不満と言えば不満だが、荻上チキさんは、この後も取材を続けており、この本はその途中経過でしかないのだろう。
その意味では、今後の続報に期待したい。

荻上チキ・Session-22 毎週月~金 22時~24時55分(金:23時55分まで)

また、荻上チキさんは、TBSラジオで「DIG」の後番組で、「~発信型ニュース・プロジェクト~ 荻上チキ・Session-22」という帯番組を始めるそうだ。

時刻は、毎週月~金 22時~24時55分(金:23時55分まで)。

荻上チキさんがやるなら、どんなテーマも、彼なりの視点で深堀りするに違いない。
どんな番組になるのか、楽しみにスタートを待ちたいな。

ただ、真面目な人だけに、毎日はキツくないだろうか?
仕込とか、充電とかする時間が持てなくて、本業に影響しそうで、ちょっと心配だ。

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