Jコミ改め「絶版マンガ図書館」がオープン [電子書籍]
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「漫画版YouTubeを」――読者が漫画ファイルをアップ、作者の許可得て無料公開 Jコミ「絶版マンガ図書館」で海賊版を撃滅へ (1/2) - ITmedia ニュース
ASCII.jp：J コミ改め「絶版マンガ図書館」から考えるマンガのバリューチェーン (1/2)｜まつもとあつしの「メディア維新を行く」
今月頭から、絶版漫画を無料公開するサービス「Jコミ」が「絶版マンガ図書館」に改名され再スタートした。
絶版マンガ図書館
URLも変わり、こちらが新しいエントリ。
ビジネスモデル的にも、「Jコミ」から大幅に変わったわけではなく、絶版の漫画を、作者の許諾を受けて、広告をつけて無料配信する仕組みは変わらない。
ただ、これまでは「Jコミ」自身が、絶版漫画を作者から預かり、スキャン・電子書籍化して無料公開するスタンスだったが、これでは作品数が広がりにくかったのだろう。
今回、新たに、ユーザーが手持ちの自炊ファイルをアップロードすると、Jコミ独自の「絶版判定アルゴリズム」と、Jコミ代表で漫画家の赤松健さんによる目視で、絶版作品かを確認し、絶版と分かれば、ランダムな5ページに「サンプル」などのすかしを入れて公開し、作者からの公開可否の連絡を待つ。作者から公開OKと連絡があれば、従来のJコミと同様、広告を付けて無料配信し、広告収益を全額、作者に支払うという。
このようなビジネスモデルを構築することにより、絶版漫画の海賊版を完全に撃滅し、読者を、作者には一円も入らない古本売買から、電子書籍に目を向けさせたいとのこと。
非常に心意気はすばらしいし、読みたくても読めない絶版漫画があった場合、プレミア価格で買うのは大変なので、一般読者としても、ありがたいサービスだと思う。
また、公開した漫画の海賊版を見つけた場合、米デジタルミレニアム著作権法（DMCA）に基づくGoogleへの削除申し立てをJコミが代行したり、Kindleへの登録を請け負ったり（作者印税30％、Jコミ手数料5％）、作者が電子透かし入りのDRMフリーファイルを販売できるストアを出店できるようにするなど（販売額1万円以下なら手数料0円）、絶版漫画の収益化も手伝うとのこと。
あまりに、良心的過ぎて、もうちょっとサービスとしての取り分を取らないと、経営的に大丈夫なの？と心配になるぐらいだ。
今後についても、東京大学工学部の相澤研究室と共同で開発した技術により、絶版マンガ図書館に掲載した作品はセリフ検索に対応させる予定で、検索マッチングの確率を上げるとともに、認識したテキストを外国語翻訳し、海外配信も計画しているとのこと。
画像 作品のPDFや作者直筆のハガキなどが数量限定で購入できる「JコミFANディング」も、引き続き企画してゆくという。
多少気になる点は、自炊した漫画をアップロードするユーザーに対し、何もメリットが提供されない点とか、パソコン版の漫画ビューアーが、基本Webブラウザベースで提供されるので、オフラインでは読みづらい点だ。
後者は、スマホやタブレットのアプリであれば、快適に読めるから、まだいい。
前者については、もうちょっとインセンティブの配慮が必要ではないかと思う。
自分が、これまで自炊した本の中でも、絶版の本はまだない。
というか、絶版本って、もう手に入らない本なので、本好きには、自炊のためとはいえ、なかなか解体し難いんだよな。
そこがあるから、アップロードするユーザーにも、何かインセンティブが欲しくなるんだと思う。
また、個人的には、読みたい絶版漫画が、検索しても今のところ見当たらない、というのが、一番残念なところ。
個人的には、福山庸司氏の作品なんかが、アップロードされたら、大半が絶版だし、ほとんどの紙の本は持っているのだが、自炊のために解体はしたくないので、物凄く嬉しいのだが。
漫画 on Web
同じように、漫画家が自ら始めた電子書籍配信サイトには、佐藤秀峰「漫画onWeb」もあるが、それに比べれば、しっかりしたコンセプトとビジネスモデルを持っており、出版社とうまく住み分けができそうなので、生き残れるのではないだろうか。
追記）後で調べたら、福山庸司氏の多くの作品は、eBookJapanなどで、既に電子書籍されていることが判明。
福山庸治 - 電子書籍・コミックはeBookJapan
ただ、eBookJapanか、うーん。Amazonか楽天Koboで出してくれないものかな。
関連記事：
電子書籍の売り方：コンテンツって言い方、嫌いだけど：So-netブログ
佐藤秀峰氏の新刊「漫画貧乏」の電子書籍無料公開：コンテンツって言い方、嫌いだけど：So-netブログ
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今月頭から、絶版漫画を無料公開するサービス「Jコミ」が「絶版マンガ図書館」に改名され再スタートした。
絶版マンガ図書館
URLも変わり、こちらが新しいエントリ。
ビジネスモデル的にも、「Jコミ」から大幅に変わったわけではなく、絶版の漫画を、作者の許諾を受けて、広告をつけて無料配信する仕組みは変わらない。
ただ、これまでは「Jコミ」自身が、絶版漫画を作者から預かり、スキャン・電子書籍化して無料公開するスタンスだったが、これでは作品数が広がりにくかったのだろう。
今回、新たに、ユーザーが手持ちの自炊ファイルをアップロードすると、Jコミ独自の「絶版判定アルゴリズム」と、Jコミ代表で漫画家の赤松健さんによる目視で、絶版作品かを確認し、絶版と分かれば、ランダムな5ページに「サンプル」などのすかしを入れて公開し、作者からの公開可否の連絡を待つ。作者から公開OKと連絡があれば、従来のJコミと同様、広告を付けて無料配信し、広告収益を全額、作者に支払うという。
このようなビジネスモデルを構築することにより、絶版漫画の海賊版を完全に撃滅し、読者を、作者には一円も入らない古本売買から、電子書籍に目を向けさせたいとのこと。
非常に心意気はすばらしいし、読みたくても読めない絶版漫画があった場合、プレミア価格で買うのは大変なので、一般読者としても、ありがたいサービスだと思う。
また、公開した漫画の海賊版を見つけた場合、米デジタルミレニアム著作権法（DMCA）に基づくGoogleへの削除申し立てをJコミが代行したり、Kindleへの登録を請け負ったり（作者印税30％、Jコミ手数料5％）、作者が電子透かし入りのDRMフリーファイルを販売できるストアを出店できるようにするなど（販売額1万円以下なら手数料0円）、絶版漫画の収益化も手伝うとのこと。
あまりに、良心的過ぎて、もうちょっとサービスとしての取り分を取らないと、経営的に大丈夫なの？と心配になるぐらいだ。
今後についても、東京大学工学部の相澤研究室と共同で開発した技術により、絶版マンガ図書館に掲載した作品はセリフ検索に対応させる予定で、検索マッチングの確率を上げるとともに、認識したテキストを外国語翻訳し、海外配信も計画しているとのこと。
画像 作品のPDFや作者直筆のハガキなどが数量限定で購入できる「JコミFANディング」も、引き続き企画してゆくという。
多少気になる点は、自炊した漫画をアップロードするユーザーに対し、何もメリットが提供されない点とか、パソコン版の漫画ビューアーが、基本Webブラウザベースで提供されるので、オフラインでは読みづらい点だ。
後者は、スマホやタブレットのアプリであれば、快適に読めるから、まだいい。
前者については、もうちょっとインセンティブの配慮が必要ではないかと思う。
自分が、これまで自炊した本の中でも、絶版の本はまだない。
というか、絶版本って、もう手に入らない本なので、本好きには、自炊のためとはいえ、なかなか解体し難いんだよな。
そこがあるから、アップロードするユーザーにも、何かインセンティブが欲しくなるんだと思う。
また、個人的には、読みたい絶版漫画が、検索しても今のところ見当たらない、というのが、一番残念なところ。
個人的には、福山庸司氏の作品なんかが、アップロードされたら、大半が絶版だし、ほとんどの紙の本は持っているのだが、自炊のために解体はしたくないので、物凄く嬉しいのだが。
漫画 on Web
同じように、漫画家が自ら始めた電子書籍配信サイトには、佐藤秀峰「漫画onWeb」もあるが、それに比べれば、しっかりしたコンセプトとビジネスモデルを持っており、出版社とうまく住み分けができそうなので、生き残れるのではないだろうか。
追記）後で調べたら、福山庸司氏の多くの作品は、eBookJapanなどで、既に電子書籍されていることが判明。
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