「テレビ放送開始69年 このテープもってないですか?」は予想の斜め上の番組だった [テレビ]
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テレビ放送開始69年 このテープもってないですか? | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)
2022年12月27日(火)~29日(木)に、BSテレ東で「テレビ放送開始69年 このテープもってないですか?」という3夜連続の特番が放送されたが、見逃したし、録画もしていなかった。
ただ、「TVer」で見逃し配信されていて、その存在に気付いた。
タイトルと、「今や放送局に残っていない貴重な番組録画テープを視聴者から募集し、放送する」という内容説明。
さらには、MCをいとうせいこうが務め、進行は水原恵理アナ。番組を見て、いとうせいこうや、平成生まれの井桁弘恵がコメントするというスタイル。
TVerオリジナル「神回だけ見せます!」シーズン2が始まる:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ
その説明から、てっきり、日本テレビが制作し「TVer」で配信しているオリジナル番組「神回だけ見せます!」に似たパターンの番組だな、と思った。
違いは、コメントするのが、佐久間宣行と伊集院光で、見るコンテンツが、日本テレビが持つ過去のアーカイブなのに対し、今回の特番は、一般視聴者のVTRテープを発掘して、流すという方針の違いだ。
実は、上に書いた番組企画を読んだ段階で、ある引っかかりを感じていたのだが、とりあえず、「神回だけ見せます!」と同じような面白さを期待して、見始めた。
番組では、次の番組のVTRを募集し、その投稿VTRが流される。
どれも聞いたことがない番組で、「昔見た懐かしさ」みたいなものは全くない。
主に「坂谷一郎のミッドナイトパラダイス」の画質が悪い録画が流れるが、「これはどういう層に向けた番組なんだろうか?」と多少苦痛に思いながら第1夜を見続けると、映像の端々に、違和感を感じる場面があり、妙に引っかかる。
第2夜では、その違和感はますます明らかに。気持ち悪さが増してゆく。
そして、第3夜では、違和感は、VTRだけでなく、いとうせいこうらのスタジオにまで波及し、メタフィクションとも言える想像していたものから完全に斜め上の展開へ。
怖えぇよ! これは何を見せられたのだろう?
おかしいと思ったのだ。
BSテレ東の番組だから、一般人の録画ビデオだとはいえ、放送できるのはテレビ東京制作の番組に限られるはず。
テレビ東京でバラエティ番組を一から作り上げたのは佐久間宣行氏であり、それ以前にまともなバラエティ番組はなかったはず。
最初に番組概要を読んだ時点で、「テレ東の佐久間氏以前のバラエティなんて、誰か懐かしんで観たい人などいるのだろうか?」と訝しんでいたのだが、当たり前だ。
それ自体が全くのフェイクだった訳だから。
参りました。
見終えてから、制作陣をチェックすると、テレビ東京の大森時生氏という若手ディレクターの名前が。
あたらしいテレビ - NHK
NHKで元旦に放送された「あたらしいテレビ」の制作側対談で、尖った発言をしていたディレクターだと気づいた。
『Aマッソのがんばれ奥様ッソ!』は「最悪で最高のトラウマ番組」奥森皐月がネタバレレビュー - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
さらに、彼の過去の作品をチェックしたら、「Aマッソのがんばれ奥様ッソ!」というモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)の形式を利用したホラーコンテンツを制作した人であることが分かった。
Aマッソのがんばれ奥様ッソ! | TVer
この番組も、「TVer」で見られるので、「テレビ放送開始69年 このテープもってないですか?」に衝撃を受けた人は、是非ともこの番組も見て欲しい。
どちらも、カテゴライズが難しいコンテンツだが、人気フェイク・ドキュメンタリー「放送禁止」シリーズに近いだろうか。
だが、「放送禁止」より、フェイクドキュメンタリーと、それを見る側のフェイクを絡めたメタ設定が、はるかに緻密に構築されたホラー作品だと思う。
「テレビ放送開始69年 このテープもってないですか?」も「Aマッソのがんばれ奥様ッソ!」も、ひねりも効いた、かなり人を選ぶ作品なので、だれでも気軽にお勧めできるコンテンツではない。
ただ、「放送禁止」シリーズのようなホラーが好きな方は、必ずぞくぞくする気分を味わえて楽しめる作品だし、本格ミステリー好きの方も、考察し甲斐がある番組なので、「TVer」で配信されている間に、是非とも見て欲しいな。
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テレビ放送開始69年 このテープもってないですか? | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)
2022年12月27日(火)~29日(木)に、BSテレ東で「テレビ放送開始69年 このテープもってないですか?」という3夜連続の特番が放送されたが、見逃したし、録画もしていなかった。
ただ、「TVer」で見逃し配信されていて、その存在に気付いた。
タイトルと、「今や放送局に残っていない貴重な番組録画テープを視聴者から募集し、放送する」という内容説明。
さらには、MCをいとうせいこうが務め、進行は水原恵理アナ。番組を見て、いとうせいこうや、平成生まれの井桁弘恵がコメントするというスタイル。
TVerオリジナル「神回だけ見せます!」シーズン2が始まる:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ
その説明から、てっきり、日本テレビが制作し「TVer」で配信しているオリジナル番組「神回だけ見せます!」に似たパターンの番組だな、と思った。
違いは、コメントするのが、佐久間宣行と伊集院光で、見るコンテンツが、日本テレビが持つ過去のアーカイブなのに対し、今回の特番は、一般視聴者のVTRテープを発掘して、流すという方針の違いだ。
実は、上に書いた番組企画を読んだ段階で、ある引っかかりを感じていたのだが、とりあえず、「神回だけ見せます!」と同じような面白さを期待して、見始めた。
番組では、次の番組のVTRを募集し、その投稿VTRが流される。
・武田鉄矢の泣いて笑って武者修行(1987年)
・坂谷一郎のミッドナイトパラダイス(1985年)
・アレヤコレヤ博物館(1981年)
・ジョギングクイズ(1980年)
・素人勝ちぬき大相撲(1975年)
・スタンダップニッポン(1974年)
どれも聞いたことがない番組で、「昔見た懐かしさ」みたいなものは全くない。
主に「坂谷一郎のミッドナイトパラダイス」の画質が悪い録画が流れるが、「これはどういう層に向けた番組なんだろうか?」と多少苦痛に思いながら第1夜を見続けると、映像の端々に、違和感を感じる場面があり、妙に引っかかる。
第2夜では、その違和感はますます明らかに。気持ち悪さが増してゆく。
そして、第3夜では、違和感は、VTRだけでなく、いとうせいこうらのスタジオにまで波及し、メタフィクションとも言える想像していたものから完全に斜め上の展開へ。
怖えぇよ! これは何を見せられたのだろう?
おかしいと思ったのだ。
BSテレ東の番組だから、一般人の録画ビデオだとはいえ、放送できるのはテレビ東京制作の番組に限られるはず。
テレビ東京でバラエティ番組を一から作り上げたのは佐久間宣行氏であり、それ以前にまともなバラエティ番組はなかったはず。
最初に番組概要を読んだ時点で、「テレ東の佐久間氏以前のバラエティなんて、誰か懐かしんで観たい人などいるのだろうか?」と訝しんでいたのだが、当たり前だ。
それ自体が全くのフェイクだった訳だから。
参りました。
見終えてから、制作陣をチェックすると、テレビ東京の大森時生氏という若手ディレクターの名前が。
あたらしいテレビ - NHK
NHKで元旦に放送された「あたらしいテレビ」の制作側対談で、尖った発言をしていたディレクターだと気づいた。
『Aマッソのがんばれ奥様ッソ!』は「最悪で最高のトラウマ番組」奥森皐月がネタバレレビュー - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
さらに、彼の過去の作品をチェックしたら、「Aマッソのがんばれ奥様ッソ!」というモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)の形式を利用したホラーコンテンツを制作した人であることが分かった。
Aマッソのがんばれ奥様ッソ! | TVer
この番組も、「TVer」で見られるので、「テレビ放送開始69年 このテープもってないですか?」に衝撃を受けた人は、是非ともこの番組も見て欲しい。
どちらも、カテゴライズが難しいコンテンツだが、人気フェイク・ドキュメンタリー「放送禁止」シリーズに近いだろうか。
だが、「放送禁止」より、フェイクドキュメンタリーと、それを見る側のフェイクを絡めたメタ設定が、はるかに緻密に構築されたホラー作品だと思う。
「テレビ放送開始69年 このテープもってないですか?」も「Aマッソのがんばれ奥様ッソ!」も、ひねりも効いた、かなり人を選ぶ作品なので、だれでも気軽にお勧めできるコンテンツではない。
ただ、「放送禁止」シリーズのようなホラーが好きな方は、必ずぞくぞくする気分を味わえて楽しめる作品だし、本格ミステリー好きの方も、考察し甲斐がある番組なので、「TVer」で配信されている間に、是非とも見て欲しいな。
関連記事:
TVerオリジナル「神回だけ見せます!」シーズン2が始まる:コンテンツって言い方、嫌いだけど:So-netブログ
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2023-01-11 00:00
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